# 024
私は地球からきたという挨拶
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毎日の暮らしの中で、私たちが接する化学物質は7万種類にものぼるといわれている。個人差がみられるが、非常に微量の化学物質にも敏感に反応してしまう化学物質過敏症が重要である。化学物質による疾患には、中毒やアレルギーなどがあるが、中毒が比率で千分の1単位の有害物質で体に異常があらわれるのに比べて、アレルギーはそれより低い百万分の1単位でも発症するといわれている。原因はどれも同じですが、超微量の化学物質でひきおこされる過敏症はさらに対応が困難です。体に異常反応を起こすほど1度に多量の有害物質を吸い込んだ場合や、体に蓄積した有害物質がある一定量を超えた場合に発症するといわれ、その後はきわめて少ない量にも敏感に反応し、体に不調を訴えるようになり不定愁訴(正体のはっきりしない異常)といわれる症状が多い。 化学物質による健康障害の発生要因 住環境の要因 ・低い調湿性 ・自然換気の低下 ・カビ、ダニ、ホコリの発生 ・防カビ、防虫剤による汚染 ・化学物質、農薬などによる汚染 ↓ 生活習慣の要因 ・ストレス増加 ・運動不足 ・肥満傾向 ・疲労の蓄積 ・食生活の偏り 体の免疫機能低下 ↓ 化学物質過敏症 シックハウス症候群 公害による健康被害いわゆる公害病としては従来、大気汚染と水質汚濁の影響によるものが確認されているが、疾病の態様によって特異的疾患と非特異的疾患に分類することができる。 特異的疾患は、原因とされる汚染物質とその疾病との間に特異的な関係があり、その物質がなければ、その疾病が起こり得ないとされている疾病であって、例えばアルキル水銀化合物が原因物質となった水俣病があるが、この場合、アルキル水銀化合物と水俣病は特異的関係にあるという。 現在、公害病として指定されている特異的疾患には水俣病、イタイイタイ病および慢性砒素中毒症がある。 非特異的疾患は、その疾病の原因となる特定の汚染物質が証明されていないものであって例えば、大気汚染の影響による公害病とされている慢性気管支炎のように、その発病の原因物質を科学的に厳密に特定することは現段階では困難であるが、いおう酸化物等大気汚染のレベルと疾病の発現等との関係を、疫学的手法を用いて人口集団の現象として確率論的に究明することは可能なものである。 非特異的疾患として現在指定されているものに慢性気管支炎、気管支ぜん息、ぜん息性気管支炎ならびに肺気しゅの4疾病がある。 |