# 024

私は地球からきたという挨拶

私は愛と憎しみの世界からきた 
そこでは逃げることは運命のゆがみだった
そこでは死は生きるための糧(食料)だった
そこでは与えるものは聞くことのできない贈り物だった
私は二つに分けられた橋の国からやってきた
そしてそこの川は化学物質が潜んで(隠れて)いるところをちょうど流れていた
私は公害で空が汚れ監禁が唯一の解決策だった国からやってきた
貢献することが殺人だった世界
未熟は聞くことのできない声
私は王と大統領の国からやってきた
証拠のないことが真の制御(コントロール)になる場所
魂の自由
昔に戻るにつれて冷めていく
私はもはや存在しない国からきた

私は裕福でもあり貧乏でもある国からきた
豊富な食事と飢え
他の人たちが休日の夕食のときに肉が切られているが子供たちは飢えている場所
私は鉄砲やナイフのようなおもちゃが
子供の本当に喜ぶプレゼントになっている場所からきた
そこではサンタクロースの信じ方を教えてくれた
しかし決して自分自身信じる方法を教えてくれなかった
私はあなたを愛している
私は秩序と無秩序の国からきた
国境の横断は見てすぐに発砲することを意味していた
殺し屋の視界から安全なのは夜だった
私は倉庫の明かりで意識を取り戻した
どうしてみんなとうまくやっていくことができなかったのか?
私は世界からきた
もはや存在しない国からきた

私は二百年間も夏に数百万人の大行進があってそれぞれのドラマーに合わせて
歌を歌っていた世界からきた
(そこは)大多数の人は貧乏でほんの一握りの少数の人々が優先され
大人たちが一人寂しく死んでいく所で
売春が行われる世界(女子学生の秘密の会員制社交ダンスパーティ)
私は壁が破壊された国からきた 一方ではお墓が造られていた
地球温暖化は訴えている
最後の日は近い
しかし皆が無知のために誰にも届いていない(誰も聞くことができない)
何を身にまとおうと毒は皮膚に届く(何を着ようとも毒は髪に色を塗る)
そして大気圏 オゾンホールに穴をあける
もうこれ以上 破壊者(行為者)になりたくない
心配していたのは結果のみ
私は世界からきた
私は世界からきた
もはや存在しない国からきた


 毎日の暮らしの中で、私たちが接する化学物質は7万種類にものぼるといわれている。個人差がみられるが、非常に微量の化学物質にも敏感に反応してしまう化学物質過敏症が重要である。化学物質による疾患には、中毒やアレルギーなどがあるが、中毒が比率で千分の1単位の有害物質で体に異常があらわれるのに比べて、アレルギーはそれより低い百万分の1単位でも発症するといわれている。原因はどれも同じですが、超微量の化学物質でひきおこされる過敏症はさらに対応が困難です。体に異常反応を起こすほど1度に多量の有害物質を吸い込んだ場合や、体に蓄積した有害物質がある一定量を超えた場合に発症するといわれ、その後はきわめて少ない量にも敏感に反応し、体に不調を訴えるようになり不定愁訴(正体のはっきりしない異常)といわれる症状が多い。

    化学物質による健康障害の発生要因
         住環境の要因 
        ・低い調湿性
        ・自然換気の低下
        ・カビ、ダニ、ホコリの発生
        ・防カビ、防虫剤による汚染
        ・化学物質、農薬などによる汚染
               ↓
            生活習慣の要因
            ・ストレス増加
            ・運動不足
            ・肥満傾向
            ・疲労の蓄積
            ・食生活の偏り 
           体の免疫機能低下
           ↓
      化学物質過敏症
     シックハウス症候群  
      

公害による健康被害いわゆる公害病としては従来、大気汚染と水質汚濁の影響によるものが確認されているが、疾病の態様によって特異的疾患と非特異的疾患に分類することができる。

 特異的疾患は、原因とされる汚染物質とその疾病との間に特異的な関係があり、その物質がなければ、その疾病が起こり得ないとされている疾病であって、例えばアルキル水銀化合物が原因物質となった水俣病があるが、この場合、アルキル水銀化合物と水俣病は特異的関係にあるという。

 現在、公害病として指定されている特異的疾患には水俣病、イタイイタイ病および慢性砒素中毒症がある。

 非特異的疾患は、その疾病の原因となる特定の汚染物質が証明されていないものであって例えば、大気汚染の影響による公害病とされている慢性気管支炎のように、その発病の原因物質を科学的に厳密に特定することは現段階では困難であるが、いおう酸化物等大気汚染のレベルと疾病の発現等との関係を、疫学的手法を用いて人口集団の現象として確率論的に究明することは可能なものである。

 非特異的疾患として現在指定されているものに慢性気管支炎、気管支ぜん息、ぜん息性気管支炎ならびに肺気しゅの4疾病がある。